雑記ブログ卒業

生活に役立つ雑記ブログ

男の子の手袋を拾ってあげた話

昨日とっても良いことがあった。というのも昨日はとてもとても寒い日だった。歩く人たちはみんなマスクをして耳元に耳当てをし、帽子をかぶっていた。マフラーをする人もいっぱいいたよ。もちろん手袋も例外ではない。手袋がないとかなり厳しいんじゃないかな。かじかんだ手じゃ何もできないからね。なにかを持つ時も運ぶ時も手がないと何もできない。だから手を守るために手袋があるんだ。そんな手袋を一人の男の子が落とした。僕はすぐに気が付いたよ。すれ違いざまに落としたからね。思わず「あっ」て声が出た。でも後ろを振り返ると男の子は手袋を落としたことに気づかずに歩いていくんだ。その瞬間もう僕の中では2つの答えがよぎっていたよ。

一つ目は知らないふりしてそのまま通り過ぎること。正直これは楽だ。だって相手と話す必要がないし不必要なコミュニケーションを避けられる。でもね、そんなことしたらきっと男の子は怒られると思うんだ。家に帰った時きっとお母さんはカンカンに怒るだろうね。「どうして手袋落としたの!買ったばかりなのよ!」「ウエーン。」この光景を思い浮かべた時僕はすでに2つ目の答えに向かって行動していた。そう、正直に男の子に声をかけてあげることだ。でも心の中では不安だったよ。随分大人びた子どもだったらどうしよう。「その手袋は安物でもうすぐママからもっと質の高い手袋が手に入るため、泣く泣くではなくワザと気が付かないふりして手袋を落としたにもかかわらずそれを拾って、渡そうとするなどありがた迷惑です」、って言われたらどうしよう。そんな難しいことを淡々と言われたらもう何も拾えなくなっちゃうよね。大人びた子どもがいるもんだなと感心しちゃうよね。

でも声をかけて振り返った男の子はそうではなかったんだ。こっちに走ってきて「ありがとうございます」って丁寧にお辞儀して帰っていったんだ。正直嬉しかったよ。こんな純粋な子どもがまだ居たんだ。今どき丁寧にお辞儀してくれる小学生がいるんだ。まるで会社の面接のようなお辞儀だったよ。いつの間にか僕は会社の面接官のような気持に浸ってしまったんだ。頭の中で色々な子どもを想像したけどこの子は間違いなく採用だな、って思った。履歴書では分からない育ちの良さが身に染みて伝わってきたんだ。その子の背中が見えなくなるのと同時くらいに僕も前を向いて歩きだした。ちょっといい日になりそうだなって思えた。僕も明日からお辞儀の練習だな。いや、面接官になりたくなってきた。